ポエム

人間失格/ロボット合格(両A面)

食欲性欲睡眠欲といったやうなものはなく 身体は鉄のやうに硬く 心は大海のように広大で 小さな揺らぎなどものともしない 何物も欲せず 何人も必要とせず ただ知性と知識のみを摂取し ただ芸術と表現だけを追及する そういうものに 私はなりたい

私は黙って真っ直ぐたっていることができなくなってしまった

私は黙って真っ直ぐ座っていることができなくなってしまった 不快感。不安感 何をしようとしても集中力が極端に足りない 常にどこかの皮膚が痒くて仕方がない 頭の中では相変わらずノイズが渦巻いていて だからといって私は黙って真っ直ぐ寝ていることもでき…

シャワーカーテン

浴槽の中で いくら身体をこすっても 皮膚の下這い回る蟲 たちはいなくならないし やつらは既に侵略しているのだ何 万と そして一度に孵化するの だ サナギ にもならずに一瞬で そのとき私の身体 は飛び立つだろう ほら 赤い羽根が見えている シャワーを止めて…

犬の鳴き声に昼間の電話、頭痛と吐き気が私の眠りを妨げる。 電話と頭と食道を捨て去れば収まるに違いないのです。