ふと思い出した歌

ギリシアイカロスという男の人が蝋で固めた翼で太陽を目指す歌を思い出した。
哀れイカロス。太陽の熱で蝋は溶け、まっ逆さま。

わかるような気がします。
イカロスさん、例え太陽に焼かれようとも、地に落ちようとも、太陽に近づきたかったのですね。

私は、どこに堕ちるのだろう。
針葉樹林の上に落ちて串刺しになるのかな。
固い大地に落ちてバラバラになるのかな。
それとも海の上に落ちて、深い水底に沈んでいくのかな。
暗い影が、視界から消えない。