さよなら人類

死ぬのは怖い。
いつも死を選べない臆病な自分を恥ずかしく思う。
軽々しく死を口にする自分を軽率だと思う。
でもあの時本当にナイフで首を切っておくべきだったのかもしれないといつも思う。
でも死ぬのは性転換してからにしたい。
眠りも食べることも受け付けなくても、それでも生への執着で生きながらえていた。
醜悪だ。

私が悩むこと、私が考えることが、おかしい、理解できない、気持ちが悪いと人間たちは言う。
それで人間たちが私に怒ったり困ったり、かげで笑ったりするというのなら、人間たちに近づこうとしたわたしが間違っていたのでしょう。
さようならみなさん、私たちはきっと出会ってもいなかった。
すみませんでした。私はあるべき場所へ還ります。